デンドロビュームを購入した年に植え替えをして、鉢を大きくしたのですが
去年は大きくなっていたバルブにそのまま花が咲きました。
今年はその後にでたバルブに花がついたのですが、
バルブが皆短く、去年の半分ほどの背丈しかありません。
鉢が大きすぎたのでしょうか。
今年も植え替えを考えていますが、
株を分割するのは、私にはあまりにハードルが高いので
できればこのままそっくり大きな鉢に植え替えたいです。
そうすると、出てくるバルブもまた短いものになってしまうのでしょうか。
バルブを大きく育てるにはどうしたらいいでしょうか?
お答え
バルブが小さくなる原因となる状況は3つあります。
① 2.3月、置いてある場所での最低夜間温度が、20度近くある
② 冬の間、ずーっと5度くらいしかないところに置いてある
③鉢が根で一杯で作落ちしてしまう
のいずれかです。
①②は「新芽が出る時期」のズレによって新芽が伸びきることが出来ません。
----------
では、バルブを伸ばす方法です。
デンドロの場合は、
多分、1月くらいまでは、10℃以下に冷やさないと花がつきにくいので
そこまでは冷やします。
しっかり花芽が出てから
日当たりがよく、夜間も18度以上の暖かめのところへおきます
すると、花の成長と共に、新芽も出始めます
新芽が1cmくらいになったら
今度は、日当たりの良い夜間温度が15度以下のところへ置きます。
この作業を2,3,4月までに行えると、長いバルブが出来、たくさん花がつけられます。
細かい植物生理が関係しているのですが、
行うことはこの手順です。
--------
植え替えをして、根の伸びるスペースが出来ると
若干大きくなることも出来ます。
--------
また、4,5,6,7月頃に、新芽が伸びることに対し、
与える水を大目にしてやると少しだけ、より大きくなります
----------
言ってしまえばこういうことなのですが、
現実は、一鉢のためになかなか難しいのではないでしょうか。
専用の温室が必要になります(笑)
ミニデンドロ場合、今回頂いた画像のような短いバルブに天辺だけ咲く
咲き方もかわいらしくて良い様に感じます。
情報がお役に立てれば幸いです。
皿井