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こんにちわ。こちらのHP、すっかりお気に入りになってしまいました。
最近カトレアのつぼみ付き実生株を購入し、どんなお花が咲くかワクワクしている
のですが、花色を鮮明にする方法ってどんなのでしょうか?
本では「夜温をあげすぎると花色がぼける」とか「温度が低いと小輪になる」とか
書いてありますが具体的にはどうしたらいいのでしょうか?
昼夜の温度差をある程度大きくしないとクリアな色
にならないのでしょうか?
(あまり差があると生育に悪いと聞いたので、温度差は10~15度以内にしています)
シンビもそうなのですが、お店にある時はきれいな花色だったのに、お部屋でつぼ
みが咲くとなんだかリップが異様に赤くなりすぎたりするのですが・・・?なぜなの
でしょうか、教えて下さい。
らぶりー
カトレア シンビジューム お花の色を鮮明にする方法 回答
投稿者: 紫 蘭
らぶりー さん こんばんわ
シンビの花色は温度と光によって影響を受けます。
小型シンビの結果では、花弁の色素合成は、光で促進されリップでは強光で分解するそうです。
ガク片、花弁のアントシアニン(赤色)は低温で濃くなり、リップは逆に高温で濃くなります。
また紫外線が多いビニールハウスはガラス温室よりも赤色が出やすいこともよく知られています。
ノビル系デンドロビュウムの花色も環境条件で影響を受けます。
UV除去フィルム下で開花したDen. Snowflake'Red Star'では、
ペタル、セパルともに色素(アントシアニン)含量は低下し、花色は淡色化します。
開花前の温度条件も、花型、花色にも影響を及ぼし、Den. Snowflake'Red Star'では
夜温15℃の場合に最も花は大きくなり、アントシアン含量も高くなります。
10℃では花も貧弱でリップの波打ちも少なくなり、Den. Christmas Chimeのペタル幅は
中温(25/20℃)で広くなり、低温(18/15℃)では幅、長さとも小さく小形になります。
ペタルのアントシアニン(紅色)の発色は低温条件で良好で、また暗条件よりは
明条件で良好となります。
リップのブロッチのアントシアニンの発色も低温で良好ですが、光は阻害的に働きます。
リップのカロチノイド(黄色)の発色は、低温、明条件で良好になります。
一方、Den. Yellow Ribbonではペタルの長さ幅ともに高温で大きくなり、
ペタルのアントシアニン(紅色)の発色は高温条件で良好で、
また暗条件よりは明条件で良好となり、品種により反応は異なります。
また、ペタルとリップの周辺部のカロチノイド(黄色)の発色は、中低温、暗条件で良好となり、
高温ではオレンジ色、低温では黄色を呈します。
ということで 残念ながらカトレヤの実験結果は知りませんが、環境によってランの
花色は大きく影響されます。
紫 蘭
投稿者: らぶりー
すばらしい回答、ありがとうございます!
でもシンビとデンドロを同居させてるし、
花色もいろいろいっしょに置いてますからなかなか難しいですね。。。
またよろしくお願いします