蘭の育て方 /たのもぉー蘭道場 アーカイブ

洋蘭の根腐りについて

投稿日:

投稿者: 小谷
水をやりすぎてしまったときに、根がくさりますが、腐るというのは、たとえば軟腐
病によるような、ばい菌による腐敗とはちがうとおもいますが、やはり腐敗するから
にはばい菌が関連しているのでしょうか?
根腐りするのは、根が水をすってしまっってそれ以上吸収できないのに、水分が用土
にあると、根が窒息をするという説明をどこかで聞いたことがありますが、もしそれ
が正しければ、根が酸素不足になるということでしょうか?この窒息という意味がよ
くわかりませんので、教えてください。
水はけが悪いときに、鉢の中の用土のすきまに、ガスがたまるから、根がいたむとい
うことをきいたことがありますが、それが正しいとすればガスとは二酸化炭素のこと
でしょうか?それとも、肥料なんかからのアンモニアかなんかでしょうか?
水のやりすぎのための根腐りのばあい、根を覆っている、VERAMEN(白いスポン
ジ状のそしき)が黒くなったり、やわらかくとけたりして、根から離れますが、私は
、VERAMENの部分を指で、すごいて除き、真ん中の針金状の根が白いばあいは
残しておきますが、このVERAMENなしの根も植え替えたときに、水を吸収して
くれているのか、それとも、のこしておいてもVERAMENなしでは、うまく働か
ないのか、教えてください。
私は、非常に悪い環境の所で、蘭をそだてています。1日の最高気温が40度近く最
低気温が22度くらいですが、約10AMから6PMまでは、33度以上、湿度は、
日中は、19%しかありません。こういう環境でたとえば、1日水やりがはやすぎる
と、蘭はすごく弱ります。以前、みずごけ植えにしておりましたが、最近、ほとんど
、バーク植えに変えました。鉢は、プラスチックです。1年のうち、3月から10月
までが夏で、11月から2月までが冬ですが、冬は最低気温が10度以下で、零下に
なるときもあるのに、最高気温が32度をこえることは頻繁で、そういう日の午前中
に水をやってしまったりすると、みずごけ上のものは1日でかれてしまったりします
。(根が煮えてしまったみたいです。)水やりは、今は、夕方に日がおちてから、や
っております。(以前、朝やっていたのですが、日中の高温のためか、根腐りがひど
く、東洋蘭の新芽のほとんどが、ナンプ病にかかって、黒く腐ったりしていたので、
夕方に切り替えました。)現在、資金不足のために、簡単な作棚(木で、骨くみをし
て、SHADECLOTHを屋根とサイドにふいたもの)しかなく、とうようらん 
と、でんどろ と、ヴァンダ以外は、ビニールで、雨よけをしております。冬は夜間
に10度をたもつように、ガスストーブをたいていました。住宅地のために、グリー
ンハウスなんかは建てられないので、ひどく、原始的なSHADEHOUSEで蘭に
は我慢してもらっているわけです。 
長くなりましたが、根腐りについての質問にお答えいただければ、非常に感謝いたし
ます。
投稿者: 紫 蘭
小谷さん おはようございます。
>水をやりすぎてしまったときに、根がくさりますが、腐るというのは、たとえば軟腐
>病によるような、ばい菌による腐敗とはちがうとおもいますが、やはり腐敗するから
>にはばい菌が関連しているのでしょうか?
酸欠り窒息死しあて腐る(微生物が繁殖する)ということだと思います。
病気(フザリュウムなど)による根の傷みの場合も、最初は何らかの障害(酸欠、物理的
理由など)があって、病原菌が感染するのだと思われます。
>
>根腐りするのは、根が水をすってしまっってそれ以上吸収できないのに、水分が用土
>にあると、根が窒息をするという説明をどこかで聞いたことがありますが、もしそれ
>が正しければ、根が酸素不足になるということでしょうか?この窒息という意味がよ
>くわかりませんので、教えてください。
>
水があるなしではなくて、酸素があるかないかが重要です。どんなランでも水耕栽培
は可能です。窒息という意味は酸欠ということです。ランの根は他の植物に比較し酸
素要求量が多いため窒息死しやすいため、通気性に富んだ植え込み材料で植えなけれ
ばならないと言うことです。
>水はけが悪いときに、鉢の中の用土のすきまに、ガスがたまるから、根がいたむとい
>うことをきいたことがありますが、それが正しいとすればガスとは二酸化炭素のこと
>でしょうか?それとも、肥料なんかからのアンモニアかなんかでしょうか?
>
これも結果の話で、通気性が悪いので還元的条件になってアンモニアガスが発生する
(腐りによる腐敗)ということではないでしょうか。通気性が無ければ、根も呼吸して
いますから根周辺の二酸化炭素濃度は上がるでしょうね。根周辺の酸素を吸い尽くせ
ば窒息死ということになります。
>水のやりすぎのための根腐りのばあい、根を覆っている、VERAMEN(白いスポン
>ジ状のそしき)が黒くなったり、やわらかくとけたりして、根から離れますが、私は
>、VERAMENの部分を指で、すごいて除き、真ん中の針金状の根が白いばあいは
>残しておきますが、このVERAMENなしの根も植え替えたときに、水を吸収して
>くれているのか、それとも、のこしておいてもVERAMENなしでは、うまく働か
>ないのか、教えてください。
ベラーメンは根が水を吸うための一時貯蔵組織です。この部分が無ければ、根の中心
部が直接水に接していなければ水は吸えないと想像されます。残しても無駄ではない
でしょうが、根の機能は大幅に減少するのではないでしょうか。
この後に書き込んでおられる現象にも関係するのですが、水に溶ける酸素の量は温度
の上昇につれてどんどん減少します。これは魚を飼っておられればよくわかると思い
ますが。水の温度が高い時は水の中には酸素が少ないということです。
また、ミズゴケの特性は、よく乾けばみずを吸いにくく、ある程度湿ったものは水を
吸いやすいと言う特性があります。
水遣りの時期については、C3型かCAM型かによって違います。前者は昼間に水を吸いま
すので朝の潅水が、後者は午後後半から夜に水を吸いますので夕方の潅水が良いと思
われます。
投稿者: 小谷
紫 蘭 さん、大変よくわかりました。
どうもありがとうございました。
非常に助かります。(きっと私の蘭たちも助かります。私の無知のために、かなりの
数の蘭をあの世におくったので、現在、生き残っているもののために何とか環境を改
良してやろうとおもいます。)
大感謝!

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