蘭の育て方 /たのもぉー蘭道場 アーカイブ

洋蘭 交配について

投稿日:

投稿者: くまのすけ
 
 実生の株を買う時の参考と教えて下さい。
 ♀×♂と♂×♀とでは同じ結果が得られるのでしょうか?
 ♂がこういうことが強く遺伝し、♀がこういうことが強く遺伝する
 という特徴があるのでしょうか?
 よろしくお願いします。
投稿者: T.Goshima
実は私も非常に興味を持っている点です。私はリカステの交配をやっておりますがA
xBとBXAを両方行いましたが結果はかなり異なる場合が多いです。
ランの交配はカンに頼っていることが多いので理論的にAの株にこういう遺伝子が
あるので交配するとこう云う花が咲くと確信を持って交配しているケースは少ない
ように思います。
ただ、交配を重ねて行くうえで遺伝子の組み合わせを考えてゆくことは重要な事だと
考えています。
アマチュアの方に実生苗を販売する場合でも育種の目的を出来るだけ
お知らせして苗を買っていただく方が良いと思っておりますので今後カタログなどを
作成する場合は詳細な説明を付けるように心がけます。
また他の回答者の先生方の中
で育種に関する御意見や情報をお持ちでしたら是非お教え下さい。
投稿者: 紫 蘭
Goshimaさん くまのすけさん こんにちは
私も何がどう遺伝するのか知りたいのですが。これは交配を実際に行って
いるひとに聞くしかありませんが、はっきりしませんね。
以前、ファレのジョセフハンプトンの性質は母系遺伝するということを聞
いた記憶があります。
理論的には比較的簡単で、核遺伝子が関係する形質に関しては正逆いずれの
交雑でも同じ結果になります。但し、母親も、父親も同じ遺伝的組成を持っ
ているとした場合という前提がありますが。
父親の形質だから強く遺伝すると言うことは考えられません。但し、父親が
優勢形質を多く持っていれば、当然その子孫にはその形質を持ったものは多
くなります。これは母親についても同様です。
母親の形質については強く遺伝するすることがありえます。クロロプラスト
DNA、ミトコンドリアDNAは母親由来です。葉の緑はすべて母親から由来した
ものということになります。これらは、細胞質中に存在する遺伝子で、父親
からは受精の時に細胞質は由来しないため、細胞質中の遺伝子は父親からは
受け次がないということです。ランで母親からしか由来しない形質があると
すれば、その遺伝子は細胞質中に存在するということで、その形質を子孫に
残そうとすれば、その形質を持った個体を母親に使わなければならないと言
うことです。
人間の場合は性染色体がありますので、男性を決めるY染色体は父方からしか
由来しません。また、同染色体上に存在する遺伝子は、父系遺伝することに
なります。
紫 蘭
投稿者: くまのすけ
 
 色々有難うございました。考えてみれば人間も子供は母親、父親
 どちらに似るのかわかりませんから、蘭も一緒ですかね。
 以前母親が形で父親が色が遺伝するとかしないとか聞いた(読んだ?)
 記憶があったのでこんな質問をしてしまいました。
 何か法則があればカンに頼らなくて、理論で子供がわかれば苦労しませんよね。
 またよろしくお願いします。
投稿者: 紫 蘭
くまのすけさん 分かり難い説明で申し訳ありません。
五島さん神戸の準備でお忙しいことと存じますが、暇が出来たら
お教え下さい。
理論で子供は分かるのですが、親の遺伝子組成は子供を見ないと
判断できないと言うことです。子供がすべて母親の形質を持って
いたが、逆交配はその母親の形質は全くもっていなかったら、そ
れは細胞質遺伝だと考えられます。
このような遺伝形質に何があるかは、同じ個体で正逆交雑を行つ
てそのそれぞれの子供を多数見ておられる方しかわかりません。
と言うことで,五島さんは経験しておられるでしょうか。
すこしくどくなり申し訳ありません。あまり深い知識は必要ない
ようでしたら聞き流してください。
投稿者: Sara
皆さんこんにちは、Saraです。
私は、木姿は母親、色や、花の持、を父親(花粉)に求めて交配をすることが多いで
す。(素人的?)
この品種をもう少しこんな感じに出来たらいいナァと思いながら交配をしています。
この親を母方に使うと決まってこんな感じの株が多いなんてものもあって
きっとこれが高校のときに習ったメンデルの言う「優性」なんだろうなぁ
と思うこともあります。
現実には木姿も色合いも、割合に差こそあれ両親のいろんなとこを引き継いでしまう
ことが多いのですが、
交配するときに思い描いたものに遠いような感じのものは
花を見る前でも確立の問題だと割り切って、嫌な気がしたときにすぐに捨ててしまい
ます。
ダニがつきやすいものや生育の悪いものも捨ててしまいます。
苗として残すのは300株程度、花を見るのは50株程度です。
栽培面積を増やさないようにする為に損を覚悟でどんどん捨てます。
趣味的にはきっと捨てたものの中に面白い色のものや、花形のものがあるとは思うの
ですが、、、、遊び心が少なすぎるかナァ、、、
でも最後まで残ったものもスカが多いのできっと運と知識、経験が足りないんだと思
ってます。
1枚宝くじを買ったって当たる時は当たると思っています。
山本デンドロビュームさんなどの交配を過去にさかのぼっていくと
彼らはどんな株を使うとどんな感じになるかきっとある程度わかっているんだろうな
ぁ といつも勝手に思っています。
うぅー文章になっていない(^-^;)

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