タイミンセッコク スペシオサムの水やりと温度管理のQ&A
水遣りの基本
タイミンセッコクの水やりと温度管理を教えていただきたく、
メール差し上げます。
タイミンセッコクを花友にいただき3年前から育てています。
バルブは小~中位の7本ありました。花はまだ見たことがありません。
現在は8号素焼き鉢で軽石に2割位ミズゴケを混ぜたものに植えてあり根は鉢いっぱいに詰まり、鉢の外にも出ています。
置き場所は無加温の室内(別棟空き部屋)で今までの最低気温は3.5℃。
現在バルブは大~小全部で23本ほど出ております。
9月から水やりを控え10月は月3回11月は2回、12月は完全断水です。
11月初めに花芽らしきものが9個出て、少し成長して来ました。
バルブはかなりシワシワになっています。
今後の水やりと温度管理はどうすれば良いか教えて下さい。
よろしくお願いいたします。
上記の画像は質問者さんとは関係ありません。管理人が過去に育てたタイミンセッコクの画像です。
タイミンセッコクの管理回答
タイミンセッコク 水のやり方
Oさんこんにちは、
タイミンセッコク(スペシオサム)の水遣りということですが、
この時期でもつぼみが大きくなってくるタイミングでは天気のいい日に午前中水をやって根を一度湿らせたいところですね。
タイミンセッコクの水遣りをする場合にチェックするべきところ
基本的に、花が出ているバルブの1つ後ろのバルブ
(バックバルブ)を観察して、
しおれてきたら水をやるというていどでいいかと思います。
文面を拝見する感じだと管理温度が低そうなので月に2度前後程度かな?
軽石だけなら日中で水が抜けてしまうと思いますが
今回のお話を伺うとミズゴケが中にあるようなので
ミズゴケがかけた水を保水すると思います。
ですのでOさんの場合は、
3.5度のままなら冬場は一度の水遣りを
量を少し少な目がいいように感じます。
冬の根ぐされを防止するタイミンセッコクへの水のやり方
具体的な根グサレを回避する低温下での水遣り方法は
根が元気ということですので
1回サーっと、ほんとにサーっと鉢元の根だけに水をかけ、
2,3分待つと、根が水を吸いやすくなるので
再度サーっと水を与え、根の色が水を保水した色になる程度に与えます。
この方法が低温下でも根グサレしにくくなる簡単な方法かと思います。
一般的な水やり
基本的に、スペシオサム(タイミンセッコク)はセッコクななどよりも耐寒温度が高めですので、
最低温度がそれなりに高ければ(10-14度とか)、水の量を増やすことを考えてください。
花芽さえ付いてしまえば、
もう低温にこだわる必要はありません。
ちなみに、水遣りは
1:新芽(リード)から根が出始めたらたっぷり。
2:バルブが大きくなり止め葉を打ったら控えめ
3:完熟したら、辛目
4:花芽が出てつぼみの形が出始めたらたっぷり(低温下では今回説明したような感じ)です。
ちなみに、デンドロ系は花があっても新芽が出るので
あまり深く考えず上記の新芽にあわせて与えればよいです。
タイミンセッコクの温度管理
タイミンセッコクは、日本の自然環境でしたら
株さえ元気であれば花が付きます。
理想はバルブの完成までは18度を越える夜温
その後は、10度を切るような低温(夜間温度)で花芽をつけます。
そのままでもいずれ花は咲きますが、
大きな花を綺麗に咲かせようと思うと
花茎が伸び始めてからは14℃ほどあれば言う事がありません。
ノビル系のデンドロやセッコク系のデンドロよりも
2,3度高めの温度設定でよいと思います。
セッコクと俗称が付いていますが、あまり冷えすぎると株が傷みますのでご注意くださいね。